「法面」の意味は？

「法面（のりめん）」は、土砂災害が起きて切り崩している部分を言います。

「のり」とは土砂が液状になっちゃって、図工で使っていた「のり（糊）」のようなので、のり面と呼んでいます。漢字で書くと「法」ですが、本来の意味だと「糊」の漢字が適格です。
ちなみに、液状になっちゃっている危険な状態が法面なのだから、一般の山の斜面は法面とは呼びません。

どんな仕事なの？

土砂崩れの起きた斜面を補強する仕事です。

まず、木や草を伐採して法面の清掃をします。土砂災害が起きた斜面には木や岩などが混ざっているため、取り除く作業があります。次に、法面を整地する必要があり、法面の枠を作るか、モルタル（砂と生コンを混ぜたもの）吹き付けるか、山の状況を見て決めます。地盤がゆるいものだと、ロックボルトと言いう、ボルトを地面に打ち込むという作業が必要となります。山によって打ち込むボルトの種類がことなり、その地形にあった様々な手法で行われます。

未経験者の場合は、積み荷を運ぶ軽作業から入っていただきます。

危険な仕事なの？

確かに見た目でそうした印象持たれるかもしれませんが、安全管理が徹底されていて、怪我をすることは滅多にありません。

手順さえ守れば、誰にでも安全に出来てすぐに専門的なキャリアを積むことができる仕事です。専門性も高く、地震の多い日本では絶対に無くならない仕事です。

残業はあるの？

残業はありません。 自然の中なので現場で照明が使えず、暗くなったら帰ります。移動時間も考慮して、山奥の現場になるほど早く上がるようになります。

あまりに遠い現場ですと、ホテルに泊まりこみで働くようになります。そういう現場は滅多にないです。