ティーエスケイ株式会社
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プラント工事の非破壊検査って何?

ティーエスケイ株式会社の島田です!
今回はプラント工事のひとつ、非破壊検査についてご紹介します!
プラントについてはコチラの記事をご覧ください!

非破壊検査とは?

非破壊検査とは、設備や構造物に傷が入っていないかを確かめる検査のことです。 目では見えない微細な傷や、素材の中にあるキズや割れを「破壊せずに発見する」ということから非破壊検査と言います。 工場やプラントなど長期に稼働し安定性が求められる事業に必要とされる検査であり、検査には一定の資格所有者が必要となります。

どんな時にやるの?

この検査は、製造後と稼働後の二つの時期に行います。 製造後とは、届いた部品や機械が正しく製造されたのか、傷はないか検査を行います。 製造所でも一定の検査を行っていますが、輸送時に傷や割れが起きる可能性があり、安全の確認のため製造後のものを検査する必要があります。 稼働後とは、稼働した機械に傷がついていないか、このまま稼働して問題ないか検査を行います。 特に動力のかかる個所に負担がかかり、破損につながる傷が発生する可能性が高くなります。 早期に傷、腐食を発見することで、重大な事故を未然に防ぐことができます。

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主な非破壊検査の方法

非破壊検査にはいくつかの手法があり、検査対象物の材質や状況によって使い分けられます。以下は、プラントでよく使用される非破壊検査の代表的な方法です。 超音波探傷試験(UT: Ultrasonic Testing) 超音波を物体に当て、内部に反射する音波を測定することで、内部の亀裂や不均質を検出します。金属の配管やタンクなどに使用され、深さ方向の欠陥検出に優れています。 放射線透過試験(RT: Radiographic Testing) X線やガンマ線を使って物体内部を透過し、その影をフィルムやデジタル検出器に映し出します。内部の亀裂や気泡を画像として確認できるため、細かな欠陥の検出に向いています。 磁粉探傷試験(MT: Magnetic Particle Testing) 磁力を用いて金属部品の表面や近くの亀裂を検出します。磁粉が欠陥部分に集まる性質を利用するため、表面や浅い欠陥の検出に有効です。鉄や鋼の検査に広く用いられています。 浸透探傷試験(PT: Penetrant Testing) 染色液を使って表面の亀裂や欠陥を検出する方法です。染色液が表面の微細な亀裂に入り込み、その後の洗浄で表面からは取り除かれ、亀裂部分だけが色として残る仕組みです。非磁性の金属や非金属にも適用可能です。 渦流探傷試験(ET: Eddy Current Testing) コイルを用いて電磁波を発生させ、その変化を観察することで金属の表面近くの欠陥を検出します。導電性のある材料に使用され、表面のひび割れや腐食の検出に適しています。

まとめ

プラントの非破壊検査は、安全で効率的な運転を支えるために欠かせないプロセスです。 設備を破壊せずに内部の状態を把握できるため、長期的な運用においても経済的かつ安全に保守管理を行うことができます。これからの時代、技術の進化とともに非破壊検査の重要性はますます高まっていくでしょう。

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Shimada
広報の島田です!ティーエスケイの最新情報や社員寮の日常、楽しいエピソードを皆さんにお届けしていく予定ですので、ぜひ楽しみにしていてください!これからどうぞよろしくお願いいたします!

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