ティーエスケイ株式会社
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「内装解体」とは?

今回は、私たちの現場で行っている「内装解体」について、作業の目的や具体的な工程などを記録としてご紹介いたします。
リフォーム工事やテナントの入れ替えにおいては、建物の構造体を残しながら内装部分だけを撤去する「内装解体」が必要となります。
安全性と効率性を確保しつつ、次の工程へとつなげる重要な作業です。

【内装解体の目的とは?】
構造体を残し、内装材のみを撤去する工事準備作業です。
建物の柱や梁などの構造体を残しつつ、不要になった内装材(壁・床・天井・設備など)を解体することで、新装工事のスムーズな進行を可能にします。

以下のような場面で実施されます
・リフォーム工事
・テナントの原状回復工事
・スケルトン工事(全面撤去)
・部分解体(選定部位のみ解体)

【具体的な作業内容】
1. 壁の解体
・壁紙・クロス剥がし(スクレーパー等)
・石膏ボード・合板の剥がし(バール、ハンマー)
・下地材(LGS・木軸など)の撤去(電動ドライバー、セーバーソーなど)

2. 床の解体
・フローリング、カーペット、タイルなどの床材撤去
・必要に応じて床下地材の撤去も実施

3. 天井の解体
・天井板の取り外し(脚立や足場を使用)
・天井下地の解体

4. 設備の撤去
・キッチン、トイレ、洗面台、ユニットバスなどの取り外し
・給排水管・電気配線は事前に専門職人が切り離しを実施

【使用する道具例】
手工具:バール、ハンマー、のこぎり、カッター、スクレーパー
電動工具:電動ドライバー、インパクトドライバー、セーバーソー、丸ノコ、小型ブレーカー/ピック
保護具:脚立、ヘルメット、安全メガネ、防塵マスク、手袋

【廃材の処理】
解体作業と並行して廃材を分別・搬出します。
材質ごとに正しく分けて「ガラ出し」を行い、処理・リサイクル業者へ引き渡せる状態に整えます。

■ 注意点
1. 粉塵対策
石膏ボードや古天井材など粉塵の多い部材には、防塵マスク着用を徹底
集塵機や散水を併用し、粉塵飛散を最小限に抑えます

2. 騒音・振動対策
近隣への配慮として作業時間を厳守
低騒音型の電動工具を使用するなどの工夫が求められます

3. 設備系統の取り扱い
電気・水道・ガスの配管や配線の損傷を防ぐため、事前に位置確認を徹底
専門職人の指示に従い、慎重に作業します

4. 構造躯体の保護
柱・梁などの構造体に傷をつけないよう、工具の使い方・力加減に注意

5. アスベストへの対応
古い建物では、アスベスト含有建材が存在する可能性あり
事前に調査を行い、含有が確認された場合は専門業者が除去を担当

【内装解体の効率化手法】
作業動線の確保: 解体物の搬出ルートを事前に設定、障害物の撤去
設備先行処理: 電気・ガス・給排水などを事前に撤去しておく
適切な機械選定: 作業箇所や素材に応じて電動工具を使い分け
チーム分担: 解体、運搬、清掃といった役割を分けて効率化
環境対策: 集塵機や局所排気装置で作業環境を改善

【おわりに】
内装解体は、ただ壊すだけの作業ではありません。
次の工事へとつなげるための「下地づくり」であり、建物や周囲環境への配慮も求められる繊細な作業です。
私たちは、一つひとつの作業に丁寧に向き合い、安全・迅速・確実な解体を通じて、質の高い現場づくりを目指してまいります。
それでは本日もご安全に。

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Writer
Shimada
広報の島田です!ティーエスケイの最新情報や社員寮の日常、楽しいエピソードを皆さんにお届けしていく予定ですので、ぜひ楽しみにしていてください!これからどうぞよろしくお願いいたします!

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